2013-10

みんなの力で

10/19(土)は広野町で「ふたばワールド」が開催されました。3000人を越える来場者で、出店したアルパインローズも大盛況でした。大型バスも続々と集まっていて、久しぶりに再会する姿もあちこちで見られました。双葉郡の8町村から避難した方で、震災後初めて地元を訪れた方も多かったようです。

この日、お店を手伝ってくれたのは、東京、千葉、神奈川から集まってくれたボランティアの女の子たち8名。車2台で会場入りしてすぐ、特製「玉ちゃん焼き」を手伝ってくれました。早朝からありがとうございます! 西は会場で開催された「大鍋復活プロジェクト」で、すいとん1000人分も掛け持ちです。

ボランティアのみんなにし
Jヴィレッジ小野さん広野町山田町長
(左)Jヴィレッジ取締役統括部長、小野さん。いつもお世話になっております!
(右)広野町の山田基星町長も来てくれました! ありがとうございます!

15時にイベントが終わり撤収作業を終えたら、Jヴィレッジ内「ハーフタイム」で夜の営業と、お弁当の仕込み作業です。なんと! 翌日のお弁当注文は 500個以上、カツサンド弁当150個、翌日のランチ予約は100名様以上! その前に、17:30には「ハーフタイム」にお客さんが来ちゃう! 時間との勝負が始まります。急げー!

 

片っ端からじゃがいもの皮を剥く人、キャベツを切って切って切りまくる人、泣きながら玉ねぎと戦う人、ピーマン担当、トンカツ150枚揚げる人、お店の様子を見てフライドポテトがなくなったらポテト追加! 材料が足りない! 買ってきて! 私が行きます!という具合で、いわき市まで買いに走る人。これぞ、てんやわんやです(笑)。厨房はいつもこんな戦いが繰り広げられているのでしょうか。恐ろしい!

お弁当なんて1つ作るのも大変なこと。500人分のお弁当なんて、まるで想像もつきません。大鍋3杯分のじゃがいもはポテトサラダ300人分! そんな量のじゃがいもを目にするのも初めてです。蒸し器で蒸し上がったホクホクのじゃがいもを潰すのも、正直1分でしんどくなりました(笑)。全身の力を込めてガンガン潰します! 翌日の筋肉痛は言うまでもありません‥‥。

 

カツサンド班はとにかく黙々と手を動かすのみ! トンカツ150枚カラッと揚げたら、冷ましている間に辛しバターを練り練り。これまた見たことのない分量です。その間に、食パン300枚を片っ端から積んでいきます。もう夢に出そうなパンの山! 辛しバターを塗り、キャベツの千切り、トンカツ、特製ソースをサンドしたら、パンの耳をバンバン切り落としていきます。すべてに、美しく、おいしく作るコツがあります。それをスタッフの香さんが丁寧に教えてくれます。

パンを切るときは、バイオリンを弾くように包丁をスーッと引く
美しいカツサンドは、パンの向きが大事
マスタードソースのおいしい配合
パンの四隅にキャベツの千切りが入っていないと美しくない
辛しバターはちょっと多めがおいしい

といった具合。やっぱり味見しないとわからない、ということで最初のひとつはみんなで食べてみることに。なるほどなるほど、これはおいしい! でも、ちょっとしょっぱい(笑)。そしてキャベツが足りない。勉強になります! あ!ひとつ食べちゃったから、トンカツが足りなくなっちゃった! 追加で1枚揚げて〜。 この日、カツサンド弁当がすべて完成したのは、夜22:00を過ぎた頃でした。「得意料理はカツサンド」と言えるほど作りましたよ!

一方、西もまたひとつひとつの食材の扱い方を隣で教えていました。ナポリタンに使う玉ねぎの切り方と、カレーに使う玉ねぎの切り方もその都度、お手本を見せてくれます。エビしんじょうの丸め方など、和食の基礎も直接指導です。こんなふうに和食のプロから手取り足取り教わる機会はなかなか貴重な経験かもしれません。みんな、お嫁さんに行ったときに役立ちますように!

 

下ごしらえが終わって、静まりかえった「ハーフタイム」で遅い晩ごはん。この日、手伝ってくれた女の子たちはサッカーファンとあって、西のリクエストで始まった自己紹介タイムでは好きな選手の告白も。清武選手、長谷部選手、中村憲剛選手の名前が続きましたが、やっぱり一番人気は内田選手でした! この8名のうち4名は地元出身の女の子たちでした。富岡町、双葉町、浪江町、大熊町。すべて原発事故の影響を受けた町です。双葉高校の同級生たちは、地元のために力になりたいと、このボランティアに応募してくれました。西はお礼の言葉と共に、ここ福島で料理を続けることの決意というか、強い強い覚悟のようなものを語りました。じっと聞き入る女の子たちに、思いが伝わったかなと思います。

みんな、朝から夜遅くまで弱音を吐くこともなく、本当に一生懸命手伝ってくれました。円卓を囲みながら、西も奥さまの香さんも大きく息をつきながら「いやあ、今日は本当に助かった〜」としみじみ。ちょっとお酒も入って、お二人の馴れ初めなんかも聞いちゃいました。ひゅーひゅー。

さて、明日も早起き!

131019_52131019_53

 

翌20日(日)は、朝から500個以上のお弁当の準備、配達に出るスタッフ。そして、Jヴィレッジからアルパインローズに移動して、いよいよ怒濤のランチタイム! 続々とご予約のお客さまがいらっしゃいます。お店はあっという間に100名様以上の満席状態に。厨房はというと、昨日に引き続き大変な騒ぎです。お客さまの食事の様子を見ながら、次々と料理を運びます。そんな中、ひょっこり厨房にやってきては「西さんにちょっと挨拶したい」とおっしゃるお客さまが。直接声をかけていただけるのはありがたいことです! 「おいしかったよー!」「また来るね」と雨の降る中帰っていくお客さまに何度も声をかけていただいて、心がほっと温かくなるのを感じました。

全力投球でミッション完了!

ご来店いただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、東京からお手伝いに来てくださった皆さん、ありがとうございました。

 

西は日本代表チームに帯同して、セルビア、ベラルーシから帰ったばかりでした。朝、成田空港に到着してお店に直行。それからずっと睡眠時間もままならないままこの週末を迎えたのでした。11月にはベルギーの遠征に帯同します。海外遠征の合間の一番の山場をみんなで力を合わせて乗り越えました。後日、手伝ってくれた女の子たちからのメールには、あの過酷な労働にも関わらず、

「楽しかったです」
「いただきます、の重みを実感しました」
「貴重な経験をさせていただきました」
「またぜひお手伝いに行きたいです」

とのうれしい声が(泣)。なんてできたお嬢さんたちでしょう! いきなりの現場にも関わらず、自分から仕事を見つけて、声を掛け合って働いて働いて、そして、また力になりたいだなんて! 西も香さんも、感激していたのは言うまでもありません。(みんな飲食店でのアルバイト経験があったのかしら。)

ちなみに、Jヴィレッジのある楢葉町は、2012年8月に警戒区域が解除になり、自由に出入りできるようになりました。ただ、ライフラインがまだ整っていませんし、除染で出た放射性廃棄物がいっぱい詰まった「黒い袋」が町中に増える一方です。アルパインローズのある広野町はというと、住民の1割程度の方が、自宅に戻ってきていますが、生活するにはなかなか困難な状況です。そうした地域ですが、お仕事でこの地に来る方は大勢いらっしゃいます。定期的に自宅のお掃除をしていつでも帰れる準備をしている地元の方もたくさんいらっしゃいます。この場所で、あたたかくておいしい食事を楽しみにしてくれる人がいるから、また明日もがんばらないと!

 

ありがとう

 

2013-10-27 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

11/4(月・祝)サムライブルーディナー

11/4(月・祝)17:00〜
サムライブルーディナー、開催します!

ツンさんサッカー日本代表サポーターとして世界中を駆け回る、ちょんまげ隊長ツンさん。その名の通り、どこへ行くにもちょんまげを付けています。テレビで見たことある!という方もいるかもしれませんね。震災後は、東北支援活動として2年半の間に46回東北に足を運んでいます。いつもサッカー仲間を連れて。あるときは、食事3000人分用意し、またあるときは東北の子供たちをサッカー観戦に招待する。そうした活動を続けているツンさんが、東京発着の被災地バスツアーを開催します。

このツアーの最後に、福島の被災地スタディーツアーと「サムライブルーディナー」が企画されています。会場はアルパインローズです! ディナーだけのご参加も受付を開始します。

サッカーファンが広野町アルパインローズに集結!
食事の合間に西のトークライブもあるとか!?
西の著書「サムライブルーの料理人」の即売会もあります!

賑やかで楽しい夜になりそうです。
皆さまのご参加、お待ちしております!

「サムライブルーディナー」のお申し込みは締め切りました。

 

  • お一人様 3,500円
  • 広野町レストラン「アルパインローズ」へ直接お越し下さい。
  • 11/4(月・祝) 17:00から約3時間を予定していますが、バスツアー参加者との合流に若干時間が前後する可能性があります。お腹をすかせて少し早めにお越し下さい。
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「アルパインローズ」へのアクセス

  • 車でご参加予定の方で、「何人か乗せてあげてもいいよ」という方は、ぜひお知らせ下さい。東京発着、いわき発着、仙台発着の車、募集中です。
  • 「参加したいけど、車がない」という方も、ご相談下さい。なんとかなるかもしれません!
  • いわき駅までは、各都市から長距離バスが出ています。いわき駅から広野駅までは、現在2時間に一本電車が運行しています。広野駅からアルパインローズまでの送迎は、多分なんとかなります!

例:東京からご参加の場合

  • 東京駅八重洲南口からバスでいわき駅へ(30分間隔、乗車約3時間。3,350円)
  • いわき駅からJR常磐線で広野駅へ(14:04発 – 14:28着 または 16:21発 – 16:46着)
  • 広野駅からアルパインローズへ送迎
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東京発着のバスツアー、詳細はこちらをご覧下さい。
[button url=”https://www.facebook.com/events/232206370270724/” target=”blank” background=”#b00000″ size=”5″]バスツアー詳細[/button]

ちょんまげ隊バスツアー

 

サッカーファンの皆さん
2013年9月、ツンさんご一行様ご来店!

 

2013-10-08 | Posted in NEWS7 Comments » 

 

10/19(土)「ふたばワールド」

今月10/19(土)、『ふたばワールド』が14年ぶりに復活します!

『ふたばワールド』は、1990年に浪江町で始まり、年1回、双葉郡8町村の住民が交流する場として人気を集めたイベントです。14年ぶりに復活するこのイベントに、アルパインローズも参加させていただきます! 先日の鹿島オープンスタジアムでも大人気だった、あの「玉ちゃん焼き」を作るとか。

当日は「TOKIO」がビデオメッセージを送ってくれるそうですよ!
ぜひ皆さん、10/19(日)は広野町に来てくださいね。

ふたばワールド2013
平成25年10月19日(土) 10時〜15時
広野町総合グラウンド(広野町中央台一丁目5番地)
入場無料

趣旨:双葉地方のシンボルイベントであった「ふたばワールド」を14年ぶりに開催し、全国に分散避難している住民同士の交流を創出することにより、双葉地方の人と人、人と地域を再び繋ぎ、「ふるさとふたば」の復興に向けた意識の高揚を図る。

 

  • ふたばの“大鍋すいとん”復活プロジェクト(ふたばワールドの目玉だった大鍋を復活させ、来場者に無料でふるまう)
  • ステージパフォーマンス「ふたば伝承隊」(地域の伝統芸能、ダンス、音楽等のステージ)
  • まるごとふたば体験工房(木工クラフト教室、手芸教室、健康体操、肌・脳年齢測定等の体験型企画)
  • 双葉地方なう。(関係機関の復興への取組展示、双葉地方8町村の憩いの場)
  • ふたば地方復興商店街(双葉地方の商工業者による1日商店街)
  • 来場者バスツアー「ふたばへGO!」(県内各地※から参加者を無料で送迎) ※埼玉県加須市:旧騎西高校を発着とするバスがあります。

 

双葉町のイベント概要
広野町のイベント概要

「ふたばワールド2013」チラシ  (3,516kbyte)pdf
送迎バス時刻表  (2,383kbyte)pdf

ふたばワールド2013

2013-10-02 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(3)

会場がざわざわすると思ったら、名良橋さん、ご登場!
ようこそいらっしゃいました!

鹿島オープンスタジアム2013

 

この時既に、玉ちゃん焼きは、なんと2時間待ち! 日影のないコンコースで長らくお待たちいただいているお客さま。とにかく、一心不乱に焼いて焼いて焼きまくります。スタッフ全員、相当テンパってます(笑)。この日、全員で何個の卵を落としてしまったことか‥‥。

 

ところで、オープンスタジアムのメニューを「玉ちゃん焼き」に決めたのには理由があります。当初は、トルシエ監督命名「マミーすいとん」で勝負する予定でした。「マミーすいとん」は、Jヴィレッジのレストランでも定番メニューでした。楢葉町の道の駅にも、いつも大きな看板が出ていました。つまり、地元の名物料理だったのです。震災後は、食べられる場所がアルパインローズだけ。これで勝負したかったのですが、お隣の青森が「せんべい汁」、そして反対側の宮城では「牛タン」。

汁物がかぶる!
お好み焼きと牛タンなら、断然牛タンでしょう!

というわけで、「んじゃあ、玉ちゃん焼きに牛肉のっけてやる!」と発言した西でしたが、冗談だと思ったら、どうやら本気だったようです。

「肉を仕入れた!」とニヤリ。こうして玉ちゃん焼きに、牛肉を乗っけることになったのでした。日本代表シェフですからね、本気で勝負を挑んだわけです。

 

午後から登場したのが、宮内龍汰選手! 鹿島アントラーズジュニア、ジュニアユース、ユースを経て入団した選手です。銚子出身の19歳! 背番号は30番。早速「宮内くん!マヨネーズお願いしまーす!」「ソースが少ない! もっとサービスしちゃってー!」と、容赦ないかけ声が飛びます。多分、どのチームよりも選手をこき使ったのは福島チームです。申し訳ない!

宮内龍汰

宮内選手、マヨネーズをかける手つきが板に付いていて、とってもお上手でした。思わず「アルバイトしたことあるんですか?」と聞いてしまったほど。Jヴィレッジのワタルくんに最後の仕上げをお願いする際に「ワタルくーん!よろしくー!」と大声で叫んでいたら、宮内選手もそのうち一緒に「ワタルくーん!」と叫んでました(笑)。かけ声大事!

14時からスタジアムでは選手による歌やダンス、トークなど盛りだくさんだったようです。(お手伝いしてくれた宮内選手が、ミニスカートを履いて踊っていたことは後から知りました! 見たかった!)

 

結局、福島チームの列は一番最後まで途切れることがありませんでした。表彰式から戻ってきた西の手には、グルメグランプリ3位のトロフィーと、選手特別賞の賞状が!

 

EAST COAST グルメグランプリ 結果

1位 八戸・菊の里 (せんべい汁 / 柴崎選手)
2位 大船渡KAIZAN(サンマ焼きなど / 小笠原選手)
3位 双葉広野・アルパインローズ (玉ちゃん焼き / 本山選手、中田選手、宮内選手)

選手特別賞:双葉広野・アルパインローズ

 

アルパインローズから持ってきた大事なユニフォームは、お客さまが帰るまでそのままで。
あの巨大なタペストリーも、最後までお客さまをお見送りしてから外しました。
多くの方が、写真を撮ってくださって、本当によかった。

鹿島オープンスタジアム2013

 

終わってみれば、入場者数は5000人以上! 予想の倍以上の来場者があったとか。

帰り際、小学生の男の子がサイン帳片手にやってきました。西はいつも「オレのサインでいいの〜?」と確認してから書いています(笑)。そして、西が表彰式から戻ってくるのを待っていてくださったお客さまも。西に直接伝えたい言葉があったようです。

鹿島オープンスタジアム2013

 

多くの方にあたたかい声をかけていただきました。Jヴィレッジでの思い出、再開を願う声。500食以上の玉ちゃん焼きを皆さんに食べていただき、本当にうれしかった! お待たせしました、ありがとうございました、と声をかけながら、皆さんに元気をいっぱいもらった気がします。だから、スタッフみんな疲労感でぐったりしつつも、「楽しかったね」と言い合えたのでした。

そして、なんといってもお手伝いしてくださった本山選手、中田選手、宮内選手。何度も足を運んでくださった小笠原選手。そしてスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

小笠原選手は、誰よりも早く来て、そして一番最後までスタジアムに残っていました。最後まで玉ちゃん焼きを販売し続け、片付けもどこよりも時間がかかった福島チームでしたが、日が暮れて薄暗くなったスタジアムに、まだ小笠原選手の姿はありました。西のいるJヴィレッジまで会いに来てくださったこと、こうして鹿島に呼んでくださったこと、本当に感謝しています。

「アルパインローズに行きます!」と声をかけてくださった鹿島サポーターの皆さん、広野町でお待ちしてます!

 

<関連記事>

 

<おまけ>

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(1)
鹿島のオープンスタジアムレポート(2)
鹿島のオープンスタジアムレポート(3)
鹿島のオープンスタジアム大盛況で終わりました!

2013-10-02 | Posted in NEWS2 Comments » 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(2)

一斉にどーっと押し寄せる人!人!人!あっという間に、お店の前は人で埋まってしまいました。

そんな中、本山選手にこんなことさせちゃっていいのかしら?と思いつつ、鰹節を乗っけてもらってます(笑)。お客さん、来ますよー! 急いでー! 玉ちゃん焼き、じゃんじゃん焼いてー!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

そこへお待ちかねの中田選手、参上! 会場からどよめきが!

人混みをかき分けて、ポスターにメッセージを書いていただきました。中田選手が動く場所に人がわーっと押し寄せて危険な状態。小学生男子のカメラが近すぎる! 急いでテントに戻って、「中田さん、マヨネーズかけてもらっていいですか!」って、こんなことお願いしていいんでしょうかね‥‥。今日だけ許してください! それにしても、ピンクがお似合い!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

本山選手が「オレ、野菜売ります!」と、自ら広野町役場のお手伝いを始めました。正直、福島の野菜は売れるかどうか心配でした。安全なものを検査して販売しても、それでも売れないのが実情です。ところが、飛ぶように売れたのです。本山選手のおかげで。びっくりするほどセールストークがお上手で、「これ絶対カレーに合う!」とか言われたらもう買うしかないでしょう! お嬢さんもお母さん方も、玉ちゃん焼きの列に並んでいる間、本山選手との会話を楽しんでいる様子でした。

鹿島オープンスタジアム2013

 

野菜は売れても、お隣に並べた西の著書「サムライブルーの料理人」が全然売れない! 思わず商売上手な本山選手に「売れてないんで、売ってください!」と小声でお願いしたら、すごく上手に売ってくれました(笑)。だから、西の本だけど、本山さんのサインも並んで入ってたりします。あるときは、中田選手の、そしてお一人だけ小笠原選手のサイン入り本もありました。

小笠原選手は、大船渡チームでサンマやホタテを焼いている合間に、福島チームを気に掛けてくださって何度も来てくれました。その丁寧な気配り、さすがキャプテン!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(1)
鹿島のオープンスタジアムレポート(2)
鹿島のオープンスタジアムレポート(3)
鹿島のオープンスタジアム大盛況で終わりました!

2013-10-02 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(1)

鹿島スタジアムでのオープンスタジアム2013の記事が公開されています。当日の模様、ぜひご覧下さい!

 

福島チームのメンバーは当日の深夜2時頃、それぞれの仕事を終えて鹿嶋市内のホテルに集合したのでした。福島からは西と、いつもJヴィレッジで大忙しのワタルくん。東京からもアントラーズ贔屓の女性スタッフ3名、合計5名。少ない人数ですが、がんばるしかありません!

イベント前日は、大分トリニータ戦でした。
試合に勝って、快くイベントを迎えられます。

ホテルの部屋ではベッドにダンボールや展示資料、ポスターをいっぱい広げてラストスパートです。最近のコンビニコピー機は多機能ですね。ポスターも作れちゃうんですね。一晩中、切ったり貼ったりしておりました。ここぞとばかりに、西に「ジーコのツーショット写真とかないんですか!」と無理に引っ張り出してきてもらいました。西の著書「サムライブルーの料理人」も、この日のために出版社からドーン!と仕入れちゃいました。売らねば!と、鼻息も荒く特製のポップを作成。

「玉ちゃん焼き」は西に任せるとして、スタッフができることといえば、こんなことくらいです。でもちょっと、気合いを入れすぎた気がしないでもない、と終わってみてから思うのであります。とにかく、たくさんの方に楽しんでいただけるように、できることを精一杯やって当日を迎えました。

鹿島オープンスタジアム2013

「この写真は何年のどこで撮ったものですか!?」
「2004年の北京。いや、ベトナム、、だったかな?」と記憶が曖昧(笑)。

 

朝食後、既にホテルのロビーには青森チームがお揃いのTシャツを着て勢揃いしていました。気合いを感じます。福島チーム、既に遅れを取ってしまった! 急いで鹿島スタジアムへ搬入開始!

広野町役場のスタッフも既に到着。アルパインローズの鉄板付きの大型テーブルや、ユニフォームを着せるマネキンまで運んでくれています。数人のスタッフの方も、福島チームをサポートに来てくれました。

鹿島オープンスタジアム2013

 

「お客さんが入るまであと何分?」「あと35分!」「あと何分?」「あと15分!」と開店前からこの余裕のなさ。一方、お隣の青森チームは早々に準備を終えて、余裕の空気を漂わせています。しかも、せんべい汁のテーマソングがガンガンに響いてくる! 円陣を組んで、威勢のいいかけ声が! 青森のチームワーク完璧。そこへ柴崎選手現る! 超強敵。ぐぬぬぬぬ‥‥、負けたくない! 思わず「負けませんよー!」と声を掛けると、余裕の微笑みで返されてしまいました。

鹿島オープンスタジアム2013

 

アルパインローズから持ち込んだ巨大なタペストリーは、2004年ACLアジア杯に優勝したときのもの。ジーコジャパンがアジアを制した瞬間です。この北京での決勝戦に西も帯同していました。ジーコのサインが入ったこのタペストリーには、小笠原選手、本山選手、中田選手も映っています。これを鹿島に持ってこなくてどうする!と計画したまではよかったのですが、これがなかなか大変でした。元々はJヴィレッジに展示されていたもの。まずは、Jヴィレッジに持出の許可を取ります。アルパインローズに移動してからは、天井から吊っていたのでワイヤーから外し、木に打ち付けていたネジを取り外すという作業がかなり大がかりでした。

でも、このタペストリーにはたくさんの思いが詰まっています。どうしても鹿島に持っていきたかった。元々はJヴィレッジにあったこと、今はアルパインローズにあること、そして震災後、福島の厳しい状況の中で西とスタッフのみんなが日々がんばっていること、皆さんに伝えたかったのです。駆けつけてくださった小笠原選手が「これ持って来たんですか!」と驚きつつ、ロープで吊す作業を手伝ってくださいました。男手、助かります!

 

鹿島オープンスタジアム2013

柵の向こう側には、既にお客さまが押し寄せています。そこへ本山選手、参上! 待ってましたー! 今日の福島チームを強力サポートしてくれるということで、なんとも心強い。Jヴィレッジに来て下さったときの写真に「玉ちゃん焼き、おいしいよ!」とサイン入りで書いてくださいました。皆さん、気づいてくれるかな。

壁のあちらこちらにポスターを貼っている間に、玉ちゃん焼きの準備は整っていきます。時間は刻々と迫ってきます。

さあ、グルメグランプリ、スタート!!

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(1)
鹿島のオープンスタジアムレポート(2)
鹿島のオープンスタジアムレポート(3)
鹿島のオープンスタジアム大盛況で終わりました!

2013-10-02 | Posted in NEWSNo Comments »