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サッカーが帰ってきた(1)

1/5(日)、広野小学校の隣にあるサッカー場で、東北人魂キッズフェスティバル2014 in 広野が開催されました。

イベントが始まる前に、選手とスタッフを乗せたバスは東日本大震災、原発事故の被災地を視察するため、双葉郡内へ。最初に訪れたのは、楢葉町にあるJヴィレッジです。施設の正面玄関には今も鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、FC東京など、Jリーグの選手たちが合宿したときのサインが飾られていますが、今回は外観だけ。懐かしかったという声や、変わってしまった風景にショックを受けた選手もいたようです。

楢葉町のお隣り富岡町は、現在、帰宅困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域の3つに分かれています。選手を乗せたバスは、バリケードの張られた帰宅困難区域の境界を走りました。道路の右側は立入禁止、左側は居住制限区域。つまり、自宅に入ってもいいけれど泊まることは禁止されている地域です。人の気配はまったくなく、たまに通る車両は警察車両ばかりです。

富岡

富岡町

 

JR富岡駅でバスを降りた選手たち。あれからもう電車は走っていないので、線路は雑草で覆われ、津波で押し流された変形した車が転がっています。津波被害を受けたまま、2年10ヶ月の間そのままの状態です。

楢葉町が一望できる天神岬スポーツ公園では、放射性物質の詰まった黒い袋で覆われていく町の風景に言葉が出ない様子でした。去年もここを訪れた鹿島アントラーズの小笠原満男選手が「(黒い袋が)また増えたね」と。燃やせば放射能をまき散らしてしまうし、増え続ける放射性のゴミは地中に埋めても切りがありません。原発事故の被災地はゼロに戻すことも困難で、「復興」と呼ぶには程遠いものがあります。

富岡駅前。津波で流された家が道路の上に。無数の「人」の落書きがそこら中に書かれている。

楢葉町の様子。

 

こうした問題を抱えた福島県双葉郡にプロのサッカー選手がやってくることは、なによりの希望です。前日、秋田県でのイベントを終えた東北人魂の選手たちは、この被災地視察のためにかなり早起きされたとか。福島の被災地にも目を向けてくださって、本当にありがとうございます。

さて、いよいよイベントが始まります!

 

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2014-01-07 | Posted in NEWS3 Comments » 

コメント3件

 高木 成幸(ホトジャーナリスト) | 2014.01.10 1:50

5日は広野のサッカーファンにとっては忘れられないイベントとなったことでしょう。キッズの歓びようが目に浮かびます。被災地へ沢山の勇気と希望を与えた事でしょう。イベントのご案内を頂きましたが次の予定のため参加出来ませんでした。有難うございました。

 佐藤武光 | 2014.01.10 2:12

高木さん素晴らしいコメるとです〜ね、
写真をさらに深く理解させてくれます、

やはり、その場に、立ったものでしか、わからない、コメントがありますね、

高木さんのコメントに、そんな印象を持ちました。

STAFF STAFF SUZUKI | 2014.01.11 23:31

高木さん、佐藤さん、コメントありがとうございました。
太陽の下でサッカーをやることは、至って普通のことです。
その普通のことができなくなってしまったこの町で、またこうして子供が集まったこと、サッカーできたことを心からうれしく思います。それを見守っていた大人の誰もがそう思ったことでしょう。

広野から明るいニュースが発信できたこともうれしい出来事でした。

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