イベント

12/7(土)南相馬市で「そうそうこども科学祭2013」

南相馬市で開催される「そうそうこども科学祭2013」で、西が「マミーすいとん」を作ります!
なんと、限定500食、無料ですよ。
ほかにも、B級グルメでおなじみの「なみえ焼きそば」、「大根かりんとう」も。
お昼12時頃から中庭でお配りします。

科学実験やものづくり体験など、イベント盛りだくさんです。
お近くの方は、ぜひお越し下さいね。

日時:2013年12月7日  10:00〜14:00
会場:南相馬市テクノアカデミー浜
住所:福島県南相馬市原町区萱浜巣掛場45−112
料金:入場無料
主催:相双こども科学祭実行委員会

内容:
(1) ものづくり体験(段ボールXmasリースづくり、産業ロボットゲームなど)
(2) 科学実験(ロボットアーム体験、LEDプレートづくりなど)
(3) 伝統工芸体験(相馬焼てびねり、双葉だるま絵付け)
(4) 食文化体験(なみえ焼そば、マミーすいとん、大根かりんとう)

2013-12-06 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

サムライブルーディナー!(4)

サムライブルーディナー、無事終了! 皆さんが帰ったあと、お店にやってきた小野さんに、今サッカーファンですごいことになってたんですよ〜!と話す西。ええと、小野さんはJヴィレッジ取締役統括部長で、元マリーゼのCEOです。えらい人です。ちょんまげ被せてしまった!

小野さん

 

スタッフのみんな、まいちゃん、ノンちゃん、おつかれさまでした!
東京からのお手伝い本当にありがとう。

ノンちゃん、まいちゃん

 

ちょんまげ隊の皆さんにいただいたお花を飾りながら、香さんが「お花が一番うれしい!」とうっとり。その姿を写真に撮ろうとすると、変顔してなかなかこちらを見てくれません(笑)。「せーの!」の度に変顔。西が「おまえ、その顔やめろ!」と言ってもやめない。そして二人揃って変顔(笑)。

もう! ちゃんとしてくださいよ!

24

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やっと二人揃ってカメラを見てくれた。長かった(笑)。この方の支えがなければ、この企画はこんなふうにはいかなかったはず。香さん、おつかれさまでした。

 

海外遠征の合間に開催されたサムライブルーディナー。
楽しいひとときをありがとうございました。

また福島にサッカーファンが来てくれますように。
この場所に、またサッカーが戻りますように。

サムライブルーディナー

 

2013-11-12 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

サムライブルーディナー!(3)

ようこそさあ、サムライブルーディナーが始まります! 皆さんどうぞ、どうぞ。お好きな席へ! と案内しても、誰も席へ座りません(笑)。お店に入る前から写真撮影に夢中! アルパインローズは、日本代表選手や監督のサインやユニフォームなどのグッズで溢れているので、サッカーファンにはたまらない場所なのかもしれませんが、こんなにも歓声が上がるとは! 入り口のウェルカムボードは、まいちゃんが書いてくれました。正面の赤いユニフォームは、浦和レッズがACLチャンピオンズリーグを戦ったときのもの。相変わらず、マネキンの下半身は裸です(笑)。「変態みたいだから何か履かせましょうよ〜」と言っているのですが‥‥。アルパインローズがサッカーファンでいっぱいになっていく瞬間を、西はお店の片隅でじっと見つめていました。

ちょんまげ隊の方が「せっかく西さんのお店に行くんだから、代表ユニフォームで行こう」と事前に呼びかけてくれていたようで、多くの方がユニフォームを着てきてくださいました。この光景、サッカーで賑わっていた震災前のJヴィレッジを思い出します。このお店がサッカーファンでいっぱいになる光景を思い描いてきましたが、今こうして実現して胸がいっぱいです。ちょんまげ隊の皆さん、本当にありがとうございます。本当に、よく来てくださいました。

 

写真を撮り終えて、ようやく皆さんお料理に気づいた様子(笑)。ビュッフェなので、お好きなものをお好きなだけどうぞ! これは日本代表の遠征と同じスタイルです。基本となるサラダはもちろん、日本食中心のお料理が並びます。デザートはこの日のためにシェフのサイトウさんが6品も用意していました。全部食べたい! ライブクッキングでは、お客さまの目の前でお好みのパスタを作ります。やっぱりできたてがおいしいですからね。オムレツもサイコロステーキも焼きたてをどうぞ。日本代表選手になった気分で!

食事の前に、改めて皆さんに西をご紹介することに。
登場のBGMはやはり「FIFAアンセム」で決まりでしょう!

 

乾杯!のあと、拍手に包まれる店内に突然、西コールが!

ニッシ!ニッシ!ニッシ! どどどん!
ニッシ!ニッシ!ニッシ! どどどん!
ニッシ!ニッシ!ニッシ! どどどん!

鳴り止みません! サッカーファンいいなあ。うれしいなあ!

 

サムライブルーディナー

サムライブルーディナー

食事の中盤で、西からお料理の説明です。選手がいつも食事の最初に食べる量のサラダを取り分けると「こんなに食べるの?」と驚きの声が。試合後の疲労回復にはカレーライス。ビタミンB1が豊富なうなぎ、今日は茶碗蒸しに乗っています。トルシエ監督命名「マミーすいとん」は、楢葉町の郷土料理です。オフレコのエピソードも飛び出して、お料理の説明が終わったあと、また席を立つ方がたくさんいらっしゃいました。

食事の最中、店内に飾られているアジア杯優勝のタペストリーを前に、写真を撮る方が多くいらっしゃいました。いつも中央の柱が邪魔になっているのですが、数日前、タペストリーを左へちょっと移動したのです。西が一人で2時間もかけて! インターネットの写真投稿を見ていると、その甲斐があったようですよ。

電話が鳴ったと思ったら、西の奥さま香さんからでした。「バスの運転手さんはご飯食べたのかしら? Jヴィレッジでお弁当作って持っていこうか?」と。一方、ちょんまげ隊バスツアーを裏方で支えていためぐちゃんからも「運転手さんにも食事していただきたい」との相談が。この気配り、素敵ですね。

 

サムライブルーディナー

サムライブルーディナー
北海道からご来店の学生さんたち! 自宅の布団の中からポチッと申し込んだんですって。「ふわふわした気持ちで東北に行った結果、怒涛の衝撃に打ちのめされました」と語っていました。

 

ちょんまげ隊長ツンさんとのトークショーでは、たくさんの質問も飛び出しました!

サムライブルーディナー

このとき、シェフコートを脱いだ西が着ていたのは、まさかの東北楽天ゴールデンイーグルスのTシャツ! サッカーじゃないんですか! なんで野球なんですか! とツンさんから鋭い突っ込みが(笑)。これはお義母さんのうめちゃんが仙台からお店のお手伝いに来るときに、買ってきてくれたもの。奥さまのお見立てであります。うめちゃん、会場大爆笑でしたよ〜。

 

ブラインドサッカー日本代表キャプテンの落合さんもこのツアーに参加されていました。ご来店ありがとうございます!

サムライブルーディナー

 

サッカーライターさんの姿も。

サムライブルーディナー

サムライブルーディナー

手

「サムライブルーの料理人」もたくさんの方が購入してくださいました。

西の手が黒い!と思ったら、皆さんにサインするときに、お名前を間違えないように下書きしていたんですね‥‥。


こんなに素晴らしいプレゼントもいただきました。寄せ書きびっしりのちょんまげ! そして落合さんからはブラインドサッカーで使うボール。こちらも寄せ書きがいっぱい。中に鈴が入っていて、カラカラと音がします。西の娘、あやみちゃんにも東北のお酒が贈られました。素敵な花束も。皆さんの気持ちがいっぱい詰まったプレゼント。本当にありがとうございました。

サムライブルーディナー

サッカーファンの熱気、すごかったなあ。
この時間、もう少し続いて欲しかった。

サムライブルーディナー、また開催できますように。

 

2013-11-11 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

サムライブルーディナー!(2)

東京からバスと電車を乗り継いでやってきたお客さまを広野駅にお迎えに行ってくれたのは、いつもアルパインローズで働いているえりちゃん。えりちゃんは震災直後から宮城のボランティアにもよく参加していて、偶然にも今日の参加者の中に、石巻で出会った仲間がいるようです。

現在、いわき駅から北へ向かう常磐線は、2時間に1本。広野駅が終点です。来年春頃から、その先の木戸駅、竜田駅まで電車が走るようになる予定で、雑草で覆われていた線路もきれいに整備されています。

木戸駅
2013年4月の木戸駅。完全に閉ざされていた出入り口の板も現在は取り外されて、再開に向けて準備が進んでいます。

楢葉 楢葉

楢葉 楢葉

 

ディナーまであと3時間。今からやるの?と言われながら、西が「冷蔵庫を移動する!」と店内の大改造を始めました。遠征中に選手の目の前で調理する「ライブクッキング」も再現する予定ですが、テーブルが足りません。それで、Jヴィレッジとアルパインローズを行ったり来たり。震災後、活動休止を余儀なくされた女子サッカーチーム「マリーゼ」のパネルも、アルパインローズに飾らせていただくことに。マリーゼの活動拠点はJヴィレッジでしたからね。忘れて欲しくないものをこの日のためにいっぱい飾りました。そして、今食べておかないと絶対ディナーの途中でスタミナ切れになるからと、みんなでうどんを一気食い! というより一気飲み!

 

そこへちょんまげ隊のバスより一足先に到着した数台の車をお出迎え。ようこそ福島へ! ピンクの大型バスも無事到着。長距離移動、大変おつかれさまでした。

ディナーの前のわずかな時間で、皆さんを福島の被災地に案内させていただくことに。富岡駅周辺か、楢葉町の天神岬公園。ちょっと悩んで、日が暮れる前の天神岬公園へと向かいました。Jヴィレッジもこの海辺の高台にある公園も、福島第一原発から20km圏内なので、もう二度と訪れることはできないと思っていましたが、2012年8月、町ごと警戒区域が解除され、避難指示解除準備区域に再編されました。Jヴィレッジの手前にあった立入禁止のゲートが取り払われて、それまで自宅に立ち入るのに必要だった「通行証」がいらなくなりました。自分の家に自由に出入りできる。そんな当たり前のことができるようになったのです。

この天神岬公園からは楢葉町が一望できます。海と山、そして何よりも黒い袋が目立ちます。放射性物質の除染で出た廃棄物が詰まったこの黒い袋は、楢葉町だけで10万個以上あるそうです。まだまだ増えていくのでしょう。原発事故の被災地は、見た目にはわかりにくいものです。人が住まなくなって家が朽ちていることと、この「黒い袋」が増え続けていること。「実感」が得にくい福島の被災地、参加者の皆さんは何を感じたでしょうか。

アルパインローズで食事だけして帰ってしまえば、そこが被災地であることはわかりません。参加者の皆さんには、ほんのちょっとでも福島の現状を知っていただきたかったのです。線量計を持参している方もいらっしゃいました。本当は嫌だなという方もいたかもしれません。それでも、見て感じて欲しかったのです。この場所で西とスタッフのみんなが日々奮闘していること。悲しみや苦しみだけが渦巻いている場所じゃないことも、知って欲しかったのです。

この日は夕焼けがきれいでした。

 

さあ、いよいよ皆さんお待ちかね、サムライブルーディナーです!

 

2013-11-11 | Posted in NEWS1 Comment » 

 

サムライブルーディナー!(1)

11/4(月・祝)、「サムライブルーディナー」が開催されました。この日アルパインローズに集まったのは、サッカーファン約70名! なんと、一番遠い方は北海道からのご来店! 他にも神戸や静岡、東京、宮城、全国からたくさんのお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございました!

サムライブルーディナー

 

広野に到着したピンクの大型バスに乗っていたのは、「東北に1mmでも近づき隊バスツアー」参加者の皆さん。サッカー日本代表サポーター「ちょんまげ隊」隊長のツンさんも、ちょんまげに甲冑姿でした。もはや、ちょんまげがないと誰だかわからないくらい、この姿がすっかり定着しています(笑)。このツアーは、いわゆる観光旅行ではありません。東日本大震災の被災地を巡って、子供たちとフットサル大会を開催したりするなど、自分の目で見て感じるツアーで、募集してすぐ満席になったようです。こうして震災後も、東北に意識を向けて、今を知ろうと積極的に活動する方たちがいることに励まされます。

バスツアーには参加せず、サムライブルーディナーのためだけにここ広野に来て下さる方もたくさんいらっしゃいました。石巻の仮設住宅から来てくださったご家族、東京からバスと電車を乗り継いで来て下さった方、福島の大学に通う息子さんを誘って埼玉から来てくださった方、アルパインローズの常連さんも! 前日フルマラソンを完走して鎌倉からやってきた方もいましたよ。すごい! 本当にうれしい限りです。大満足していただけるように、がんばらないと。

 

普段から人手の足りないアルパインローズ。ディナーを成功させるために、2日前からボランティアの女の子たちが来てくれました。助かります! 乾選手のユニフォームを着たまいちゃんは、唐揚げ担当。そういえば、前回のボランティアではカツサンドのカツを150枚、えびフライもいっぱい揚げていたのはまいちゃんでした。ノンちゃんは、厨房ではドイツのチーム「シャルケ」の内田ユニフォーム、ディナーでは日本代表の内田ユニフォームに着替えていました。気合いが表れてますね〜。東京から本当にありがとう。

まいちゃんノンちゃん

 

アルパインローズのある広野町二ツ沼総合公園は、 国際公認のパークゴルフ場やサイクリングロード、バーベキュー施設などのある広大な公園です。震災後の除染作業は コンクリートを剥がすなど、かなり大がかりだったため、再開にだいぶ時間がかかってしまいました。この日は、多くの方が待ちに待ったパークゴルフオープン日。というわけで、お弁当の大量注文ありがとうございます! さあさあ、急がないと間に合いません。ゴルフの合間にお弁当を食べる皆さんの姿を想像しながら、全力で作ります。

どこまでもおにぎり!\(^O^)/
しかし、見とれてる時間はありませんよ!

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おいしそう〜。つまみ食いしたかったなあ。

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おにぎり弁当だけではありません。サンドイッチ弁当も並行して作っていきます。配達の時間と、ランチの時間が迫ってきます。ディナーの準備もまだまだこれからです。

間に合うかしら!
バスツアーのみんなは、順調に福島に向かってるかしら!

 

お弁当が一段落して、Jヴィレッジ内「アルパインローズ」の厨房に入ります。ご存じの方も多いと思いますが、元々「アルパインローズ」は今の場所ではなく、Jヴィレッジの中にあったのです(「ハーフタイム」は、もう一つ備わっていた厨房で震災後に開店しました)。宿泊しているサッカー少年たちや、地元の方たちで賑わう人気のレストランでしたが、今は東電の会議などに使われているため、厨房は震災後そのままになっています。Jヴィレッジがオープンした1997年から、ここが西の職場でした。「一度全部片付けた」と話す西、それでも内部は爪痕が残ったままで時間が止まっているようでした。調理器具の中から、地元のおばあちゃんが書いてくれた川柳が出てきました。このおばあちゃんも、この場所でまた西のランチを食べるのを心待ちにしていると、いわきの仮設住宅で話してくれました。

みんなが、Jヴィレッジにサッカーが戻ってくる日を待っています。

暗いニュースばかりのこの場所に光が差し込むとすれば、サッカーの力を借りることかもしれません。今日はそんな気持ちで皆さんをお迎えします。

コウばあちゃん

 

2013-11-10 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

みんなの力で

10/19(土)は広野町で「ふたばワールド」が開催されました。3000人を越える来場者で、出店したアルパインローズも大盛況でした。大型バスも続々と集まっていて、久しぶりに再会する姿もあちこちで見られました。双葉郡の8町村から避難した方で、震災後初めて地元を訪れた方も多かったようです。

この日、お店を手伝ってくれたのは、東京、千葉、神奈川から集まってくれたボランティアの女の子たち8名。車2台で会場入りしてすぐ、特製「玉ちゃん焼き」を手伝ってくれました。早朝からありがとうございます! 西は会場で開催された「大鍋復活プロジェクト」で、すいとん1000人分も掛け持ちです。

ボランティアのみんなにし
Jヴィレッジ小野さん広野町山田町長
(左)Jヴィレッジ取締役統括部長、小野さん。いつもお世話になっております!
(右)広野町の山田基星町長も来てくれました! ありがとうございます!

15時にイベントが終わり撤収作業を終えたら、Jヴィレッジ内「ハーフタイム」で夜の営業と、お弁当の仕込み作業です。なんと! 翌日のお弁当注文は 500個以上、カツサンド弁当150個、翌日のランチ予約は100名様以上! その前に、17:30には「ハーフタイム」にお客さんが来ちゃう! 時間との勝負が始まります。急げー!

 

片っ端からじゃがいもの皮を剥く人、キャベツを切って切って切りまくる人、泣きながら玉ねぎと戦う人、ピーマン担当、トンカツ150枚揚げる人、お店の様子を見てフライドポテトがなくなったらポテト追加! 材料が足りない! 買ってきて! 私が行きます!という具合で、いわき市まで買いに走る人。これぞ、てんやわんやです(笑)。厨房はいつもこんな戦いが繰り広げられているのでしょうか。恐ろしい!

お弁当なんて1つ作るのも大変なこと。500人分のお弁当なんて、まるで想像もつきません。大鍋3杯分のじゃがいもはポテトサラダ300人分! そんな量のじゃがいもを目にするのも初めてです。蒸し器で蒸し上がったホクホクのじゃがいもを潰すのも、正直1分でしんどくなりました(笑)。全身の力を込めてガンガン潰します! 翌日の筋肉痛は言うまでもありません‥‥。

 

カツサンド班はとにかく黙々と手を動かすのみ! トンカツ150枚カラッと揚げたら、冷ましている間に辛しバターを練り練り。これまた見たことのない分量です。その間に、食パン300枚を片っ端から積んでいきます。もう夢に出そうなパンの山! 辛しバターを塗り、キャベツの千切り、トンカツ、特製ソースをサンドしたら、パンの耳をバンバン切り落としていきます。すべてに、美しく、おいしく作るコツがあります。それをスタッフの香さんが丁寧に教えてくれます。

パンを切るときは、バイオリンを弾くように包丁をスーッと引く
美しいカツサンドは、パンの向きが大事
マスタードソースのおいしい配合
パンの四隅にキャベツの千切りが入っていないと美しくない
辛しバターはちょっと多めがおいしい

といった具合。やっぱり味見しないとわからない、ということで最初のひとつはみんなで食べてみることに。なるほどなるほど、これはおいしい! でも、ちょっとしょっぱい(笑)。そしてキャベツが足りない。勉強になります! あ!ひとつ食べちゃったから、トンカツが足りなくなっちゃった! 追加で1枚揚げて〜。 この日、カツサンド弁当がすべて完成したのは、夜22:00を過ぎた頃でした。「得意料理はカツサンド」と言えるほど作りましたよ!

一方、西もまたひとつひとつの食材の扱い方を隣で教えていました。ナポリタンに使う玉ねぎの切り方と、カレーに使う玉ねぎの切り方もその都度、お手本を見せてくれます。エビしんじょうの丸め方など、和食の基礎も直接指導です。こんなふうに和食のプロから手取り足取り教わる機会はなかなか貴重な経験かもしれません。みんな、お嫁さんに行ったときに役立ちますように!

 

下ごしらえが終わって、静まりかえった「ハーフタイム」で遅い晩ごはん。この日、手伝ってくれた女の子たちはサッカーファンとあって、西のリクエストで始まった自己紹介タイムでは好きな選手の告白も。清武選手、長谷部選手、中村憲剛選手の名前が続きましたが、やっぱり一番人気は内田選手でした! この8名のうち4名は地元出身の女の子たちでした。富岡町、双葉町、浪江町、大熊町。すべて原発事故の影響を受けた町です。双葉高校の同級生たちは、地元のために力になりたいと、このボランティアに応募してくれました。西はお礼の言葉と共に、ここ福島で料理を続けることの決意というか、強い強い覚悟のようなものを語りました。じっと聞き入る女の子たちに、思いが伝わったかなと思います。

みんな、朝から夜遅くまで弱音を吐くこともなく、本当に一生懸命手伝ってくれました。円卓を囲みながら、西も奥さまの香さんも大きく息をつきながら「いやあ、今日は本当に助かった〜」としみじみ。ちょっとお酒も入って、お二人の馴れ初めなんかも聞いちゃいました。ひゅーひゅー。

さて、明日も早起き!

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翌20日(日)は、朝から500個以上のお弁当の準備、配達に出るスタッフ。そして、Jヴィレッジからアルパインローズに移動して、いよいよ怒濤のランチタイム! 続々とご予約のお客さまがいらっしゃいます。お店はあっという間に100名様以上の満席状態に。厨房はというと、昨日に引き続き大変な騒ぎです。お客さまの食事の様子を見ながら、次々と料理を運びます。そんな中、ひょっこり厨房にやってきては「西さんにちょっと挨拶したい」とおっしゃるお客さまが。直接声をかけていただけるのはありがたいことです! 「おいしかったよー!」「また来るね」と雨の降る中帰っていくお客さまに何度も声をかけていただいて、心がほっと温かくなるのを感じました。

全力投球でミッション完了!

ご来店いただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、東京からお手伝いに来てくださった皆さん、ありがとうございました。

 

西は日本代表チームに帯同して、セルビア、ベラルーシから帰ったばかりでした。朝、成田空港に到着してお店に直行。それからずっと睡眠時間もままならないままこの週末を迎えたのでした。11月にはベルギーの遠征に帯同します。海外遠征の合間の一番の山場をみんなで力を合わせて乗り越えました。後日、手伝ってくれた女の子たちからのメールには、あの過酷な労働にも関わらず、

「楽しかったです」
「いただきます、の重みを実感しました」
「貴重な経験をさせていただきました」
「またぜひお手伝いに行きたいです」

とのうれしい声が(泣)。なんてできたお嬢さんたちでしょう! いきなりの現場にも関わらず、自分から仕事を見つけて、声を掛け合って働いて働いて、そして、また力になりたいだなんて! 西も香さんも、感激していたのは言うまでもありません。(みんな飲食店でのアルバイト経験があったのかしら。)

ちなみに、Jヴィレッジのある楢葉町は、2012年8月に警戒区域が解除になり、自由に出入りできるようになりました。ただ、ライフラインがまだ整っていませんし、除染で出た放射性廃棄物がいっぱい詰まった「黒い袋」が町中に増える一方です。アルパインローズのある広野町はというと、住民の1割程度の方が、自宅に戻ってきていますが、生活するにはなかなか困難な状況です。そうした地域ですが、お仕事でこの地に来る方は大勢いらっしゃいます。定期的に自宅のお掃除をしていつでも帰れる準備をしている地元の方もたくさんいらっしゃいます。この場所で、あたたかくておいしい食事を楽しみにしてくれる人がいるから、また明日もがんばらないと!

 

ありがとう

 

2013-10-27 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

11/4(月・祝)サムライブルーディナー

11/4(月・祝)17:00〜
サムライブルーディナー、開催します!

ツンさんサッカー日本代表サポーターとして世界中を駆け回る、ちょんまげ隊長ツンさん。その名の通り、どこへ行くにもちょんまげを付けています。テレビで見たことある!という方もいるかもしれませんね。震災後は、東北支援活動として2年半の間に46回東北に足を運んでいます。いつもサッカー仲間を連れて。あるときは、食事3000人分用意し、またあるときは東北の子供たちをサッカー観戦に招待する。そうした活動を続けているツンさんが、東京発着の被災地バスツアーを開催します。

このツアーの最後に、福島の被災地スタディーツアーと「サムライブルーディナー」が企画されています。会場はアルパインローズです! ディナーだけのご参加も受付を開始します。

サッカーファンが広野町アルパインローズに集結!
食事の合間に西のトークライブもあるとか!?
西の著書「サムライブルーの料理人」の即売会もあります!

賑やかで楽しい夜になりそうです。
皆さまのご参加、お待ちしております!

「サムライブルーディナー」のお申し込みは締め切りました。

 

  • お一人様 3,500円
  • 広野町レストラン「アルパインローズ」へ直接お越し下さい。
  • 11/4(月・祝) 17:00から約3時間を予定していますが、バスツアー参加者との合流に若干時間が前後する可能性があります。お腹をすかせて少し早めにお越し下さい。
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「アルパインローズ」へのアクセス

  • 車でご参加予定の方で、「何人か乗せてあげてもいいよ」という方は、ぜひお知らせ下さい。東京発着、いわき発着、仙台発着の車、募集中です。
  • 「参加したいけど、車がない」という方も、ご相談下さい。なんとかなるかもしれません!
  • いわき駅までは、各都市から長距離バスが出ています。いわき駅から広野駅までは、現在2時間に一本電車が運行しています。広野駅からアルパインローズまでの送迎は、多分なんとかなります!

例:東京からご参加の場合

  • 東京駅八重洲南口からバスでいわき駅へ(30分間隔、乗車約3時間。3,350円)
  • いわき駅からJR常磐線で広野駅へ(14:04発 – 14:28着 または 16:21発 – 16:46着)
  • 広野駅からアルパインローズへ送迎
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東京発着のバスツアー、詳細はこちらをご覧下さい。
[button url=”https://www.facebook.com/events/232206370270724/” target=”blank” background=”#b00000″ size=”5″]バスツアー詳細[/button]

ちょんまげ隊バスツアー

 

サッカーファンの皆さん
2013年9月、ツンさんご一行様ご来店!

 

2013-10-08 | Posted in NEWS7 Comments » 

 

10/19(土)「ふたばワールド」

今月10/19(土)、『ふたばワールド』が14年ぶりに復活します!

『ふたばワールド』は、1990年に浪江町で始まり、年1回、双葉郡8町村の住民が交流する場として人気を集めたイベントです。14年ぶりに復活するこのイベントに、アルパインローズも参加させていただきます! 先日の鹿島オープンスタジアムでも大人気だった、あの「玉ちゃん焼き」を作るとか。

当日は「TOKIO」がビデオメッセージを送ってくれるそうですよ!
ぜひ皆さん、10/19(日)は広野町に来てくださいね。

ふたばワールド2013
平成25年10月19日(土) 10時〜15時
広野町総合グラウンド(広野町中央台一丁目5番地)
入場無料

趣旨:双葉地方のシンボルイベントであった「ふたばワールド」を14年ぶりに開催し、全国に分散避難している住民同士の交流を創出することにより、双葉地方の人と人、人と地域を再び繋ぎ、「ふるさとふたば」の復興に向けた意識の高揚を図る。

 

  • ふたばの“大鍋すいとん”復活プロジェクト(ふたばワールドの目玉だった大鍋を復活させ、来場者に無料でふるまう)
  • ステージパフォーマンス「ふたば伝承隊」(地域の伝統芸能、ダンス、音楽等のステージ)
  • まるごとふたば体験工房(木工クラフト教室、手芸教室、健康体操、肌・脳年齢測定等の体験型企画)
  • 双葉地方なう。(関係機関の復興への取組展示、双葉地方8町村の憩いの場)
  • ふたば地方復興商店街(双葉地方の商工業者による1日商店街)
  • 来場者バスツアー「ふたばへGO!」(県内各地※から参加者を無料で送迎) ※埼玉県加須市:旧騎西高校を発着とするバスがあります。

 

双葉町のイベント概要
広野町のイベント概要

「ふたばワールド2013」チラシ  (3,516kbyte)pdf
送迎バス時刻表  (2,383kbyte)pdf

ふたばワールド2013

2013-10-02 | Posted in NEWSNo Comments » 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(3)

会場がざわざわすると思ったら、名良橋さん、ご登場!
ようこそいらっしゃいました!

鹿島オープンスタジアム2013

 

この時既に、玉ちゃん焼きは、なんと2時間待ち! 日影のないコンコースで長らくお待たちいただいているお客さま。とにかく、一心不乱に焼いて焼いて焼きまくります。スタッフ全員、相当テンパってます(笑)。この日、全員で何個の卵を落としてしまったことか‥‥。

 

ところで、オープンスタジアムのメニューを「玉ちゃん焼き」に決めたのには理由があります。当初は、トルシエ監督命名「マミーすいとん」で勝負する予定でした。「マミーすいとん」は、Jヴィレッジのレストランでも定番メニューでした。楢葉町の道の駅にも、いつも大きな看板が出ていました。つまり、地元の名物料理だったのです。震災後は、食べられる場所がアルパインローズだけ。これで勝負したかったのですが、お隣の青森が「せんべい汁」、そして反対側の宮城では「牛タン」。

汁物がかぶる!
お好み焼きと牛タンなら、断然牛タンでしょう!

というわけで、「んじゃあ、玉ちゃん焼きに牛肉のっけてやる!」と発言した西でしたが、冗談だと思ったら、どうやら本気だったようです。

「肉を仕入れた!」とニヤリ。こうして玉ちゃん焼きに、牛肉を乗っけることになったのでした。日本代表シェフですからね、本気で勝負を挑んだわけです。

 

午後から登場したのが、宮内龍汰選手! 鹿島アントラーズジュニア、ジュニアユース、ユースを経て入団した選手です。銚子出身の19歳! 背番号は30番。早速「宮内くん!マヨネーズお願いしまーす!」「ソースが少ない! もっとサービスしちゃってー!」と、容赦ないかけ声が飛びます。多分、どのチームよりも選手をこき使ったのは福島チームです。申し訳ない!

宮内龍汰

宮内選手、マヨネーズをかける手つきが板に付いていて、とってもお上手でした。思わず「アルバイトしたことあるんですか?」と聞いてしまったほど。Jヴィレッジのワタルくんに最後の仕上げをお願いする際に「ワタルくーん!よろしくー!」と大声で叫んでいたら、宮内選手もそのうち一緒に「ワタルくーん!」と叫んでました(笑)。かけ声大事!

14時からスタジアムでは選手による歌やダンス、トークなど盛りだくさんだったようです。(お手伝いしてくれた宮内選手が、ミニスカートを履いて踊っていたことは後から知りました! 見たかった!)

 

結局、福島チームの列は一番最後まで途切れることがありませんでした。表彰式から戻ってきた西の手には、グルメグランプリ3位のトロフィーと、選手特別賞の賞状が!

 

EAST COAST グルメグランプリ 結果

1位 八戸・菊の里 (せんべい汁 / 柴崎選手)
2位 大船渡KAIZAN(サンマ焼きなど / 小笠原選手)
3位 双葉広野・アルパインローズ (玉ちゃん焼き / 本山選手、中田選手、宮内選手)

選手特別賞:双葉広野・アルパインローズ

 

アルパインローズから持ってきた大事なユニフォームは、お客さまが帰るまでそのままで。
あの巨大なタペストリーも、最後までお客さまをお見送りしてから外しました。
多くの方が、写真を撮ってくださって、本当によかった。

鹿島オープンスタジアム2013

 

終わってみれば、入場者数は5000人以上! 予想の倍以上の来場者があったとか。

帰り際、小学生の男の子がサイン帳片手にやってきました。西はいつも「オレのサインでいいの〜?」と確認してから書いています(笑)。そして、西が表彰式から戻ってくるのを待っていてくださったお客さまも。西に直接伝えたい言葉があったようです。

鹿島オープンスタジアム2013

 

多くの方にあたたかい声をかけていただきました。Jヴィレッジでの思い出、再開を願う声。500食以上の玉ちゃん焼きを皆さんに食べていただき、本当にうれしかった! お待たせしました、ありがとうございました、と声をかけながら、皆さんに元気をいっぱいもらった気がします。だから、スタッフみんな疲労感でぐったりしつつも、「楽しかったね」と言い合えたのでした。

そして、なんといってもお手伝いしてくださった本山選手、中田選手、宮内選手。何度も足を運んでくださった小笠原選手。そしてスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

小笠原選手は、誰よりも早く来て、そして一番最後までスタジアムに残っていました。最後まで玉ちゃん焼きを販売し続け、片付けもどこよりも時間がかかった福島チームでしたが、日が暮れて薄暗くなったスタジアムに、まだ小笠原選手の姿はありました。西のいるJヴィレッジまで会いに来てくださったこと、こうして鹿島に呼んでくださったこと、本当に感謝しています。

「アルパインローズに行きます!」と声をかけてくださった鹿島サポーターの皆さん、広野町でお待ちしてます!

 

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<おまけ>

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(1)
鹿島のオープンスタジアムレポート(2)
鹿島のオープンスタジアムレポート(3)
鹿島のオープンスタジアム大盛況で終わりました!

2013-10-02 | Posted in NEWS2 Comments » 

 

鹿島のオープンスタジアムレポート(2)

一斉にどーっと押し寄せる人!人!人!あっという間に、お店の前は人で埋まってしまいました。

そんな中、本山選手にこんなことさせちゃっていいのかしら?と思いつつ、鰹節を乗っけてもらってます(笑)。お客さん、来ますよー! 急いでー! 玉ちゃん焼き、じゃんじゃん焼いてー!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

そこへお待ちかねの中田選手、参上! 会場からどよめきが!

人混みをかき分けて、ポスターにメッセージを書いていただきました。中田選手が動く場所に人がわーっと押し寄せて危険な状態。小学生男子のカメラが近すぎる! 急いでテントに戻って、「中田さん、マヨネーズかけてもらっていいですか!」って、こんなことお願いしていいんでしょうかね‥‥。今日だけ許してください! それにしても、ピンクがお似合い!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

本山選手が「オレ、野菜売ります!」と、自ら広野町役場のお手伝いを始めました。正直、福島の野菜は売れるかどうか心配でした。安全なものを検査して販売しても、それでも売れないのが実情です。ところが、飛ぶように売れたのです。本山選手のおかげで。びっくりするほどセールストークがお上手で、「これ絶対カレーに合う!」とか言われたらもう買うしかないでしょう! お嬢さんもお母さん方も、玉ちゃん焼きの列に並んでいる間、本山選手との会話を楽しんでいる様子でした。

鹿島オープンスタジアム2013

 

野菜は売れても、お隣に並べた西の著書「サムライブルーの料理人」が全然売れない! 思わず商売上手な本山選手に「売れてないんで、売ってください!」と小声でお願いしたら、すごく上手に売ってくれました(笑)。だから、西の本だけど、本山さんのサインも並んで入ってたりします。あるときは、中田選手の、そしてお一人だけ小笠原選手のサイン入り本もありました。

小笠原選手は、大船渡チームでサンマやホタテを焼いている合間に、福島チームを気に掛けてくださって何度も来てくれました。その丁寧な気配り、さすがキャプテン!

鹿島オープンスタジアム2013 鹿島オープンスタジアム2013

 

 

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2013-10-02 | Posted in NEWSNo Comments »